デザートの後に出てきたエスプレッソ用のカップの形がとても温もりを感じる可愛らしいものだったので、マルコに聞いたところ、彼と同じように経済学を大学で学んだ女性が、陶芸好きが昂じて一つ一つ丁寧に手づくりしたものをniente di serioという名前で制作活動していて、お店のカラーである深いグリーンと白のコンビのシリーズはVIA STAMPAのために特別に作られたものだという。エスプレッソ用、カプチーノ用、フィルターコーヒー用と3つを並べて見せてくれ、思わず家に持ち帰りたくなった。経済学を学んだ人達が通常選ぶであろうという職種のみならず、それぞれが好きだと思うことを仕事にし、深く広げていく20代の若者達の姿を垣間見て、今後のイタリアが楽しみになった。