from MILANO

今最も旬なミラノの情報をお届けいたします。

September. 2021

Supersalone 2021

例年4月に開催されるミラノサローネ(国際家具見本市)。昨年より3回の延期中止の末、サローネの特別編スーパーサローネという名の下、今月4日から1週間ほど開催された。

サローネは別名デザインウィークとしても知られているが、ファッションウィークと並んで、いやそれ以上に家具デザイン業界で働く人のみならず多くの一般人も楽しみにしている美しいデザインのものに触れることができるミラノの一大イベントだ。写真は毎年展示を見るために数多くの人が訪れるミラノ大学の中庭。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

今回のサローネは、見本市本会場入り口及び会場内の展示スペースや休憩リラクゼーションスペースにおいて、4月のFrom MILANOでも少し触れたミラノの都市緑化プロジェクトFORESTAMIの活動の一環として総計200本の木が設置されるなど、サスティナビリティが重視されていることがうかがえた。ミラノ市内の至るところで設置された展示やイベント会場でも沢山の植物が置かれて緑色に溢れていた。普段は扉がかたく閉ざされている歴史ある素敵な建物もこの機会には開放されるのだが、その一つPalazzo Serbelloniでは、ハイネケンによるサーキュラーエコノミーの原則に基づき、その革新的な設計を通じて、廃棄物、水、排出量、エネルギー消費を削減する初の完全たる持続可能なグリーナーバーが設置されていた。写真はPalazzo BovaraでのエルデコイタリアによるプロジェクトLA CASA FRUIDA(流動的な家)で壁に映った観葉植物の影の美しさにしばらく見とれてしまったものだ。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

パンデミックによって家への人々の意識が変化し、新しいニーズが生まれた。LA CASA FRUIDAは、建築とインテリアデザインに加えて、快適さ、空間と機能の柔軟性、高度な技術的インターフェースの即時性、サスティナビリティそして自然との関係が基本であることをもとに没入型の体験を通じて、訪れる人々に新しい生活バリエーションを伝えるプロジェクトだそうで、柔らかく湾曲した壁、そして勉強、仕事、リラックスなどニーズに応じてさまざまな方法で使用することができる多機能環境を備えるこの流動的な家は、至る所に見られる丸みを帯びたラウンド型が住む人を包み込んで保護し、愛情を表しているようだ。室内に使われている素材はもちろん環境への影響が少なく、消毒が簡単にできるものだそう。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

セルロース製のエコ壁紙など、壁装材に使用する素材がサスティナブルだったり(写真参照)、化粧クリームの瓶を再利用して製作されたランプだったり、持続可能性に焦点をあてたものがあちこちで見られた。スーパーで貯まったポイントと引き換えに頼んでいたイタリアデザイン家具メーカーの一つとして有名なカルテルの収納ケースもサローネ終了と同時に我が家に届いたのだが、こちらもまた環境に優しいリサイクル新素材が使われたバージョンが届き、デザイン界も確実にサスティナビリティをもはや無視することはできない時代だと実感した。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

ボローニャで誕生した水筒ブランド24BottlesのThePatternClub展では、2021の秋冬コレクションの模様が施された新しいデザイン(これは温かいスープ用にも使えるものらしい)が紹介されていたが、このブランドは、多くの人にプラスチックを放棄するよう促すことで追求するサスティナブルなデザインのテーマを取り上げている。

ブランドが掲げている信念に、優れたデザインが物事をより良いものに変えることができ、人々が環境に優しい方法で健康や生活の質、そして外見を改善できると信じているということがあるのだが、個人的に非常に同感する。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。

サローネは、従来デザイン家具、キッチン、照明器具その他デザイン製品を取り扱うメーカーが毎年新商品を発表する場であるが、世界中の人々が心身共に大変な時期を過ごしてきた中2019年4月以来の久々の開催において、とても素敵なインスタレーションをしていた照明器具メーカーDavide Groppiを最後に紹介したい。タイトルは、Buio(暗闇)。真っ暗な空間で、丁寧にガイドが付き、7つの作品の説明を聞きながらの没入型体験。歴史上に名が残る画家やデザイナー、ミュージシャンなどアーティストへのオマージュとして既にあった物を使って作成されたアートワークは、将来的に商品となって紹介される可能性もある。写真は、画家ルネ・マグリットにインスピレーションを受けて作られた浮かぶ裸電球。疲れているこの時期にあえて作り手も見る側にも小休止という意味も込めて出来上がった展示に、癒やされると同時に穏やかなワクワク感を感じた。

Chikako Gowa(Instagram / chikakogowa)

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通訳/クリエイター

大学在学中NYへ交換留学期間、フェアチャイルドパブリケーション広告部にて インターンシップ、パーソンズスクールにてファッション分析について学ぶ。 卒業後、某仏外資系企業に就職。結婚を機にイタリアへ移住。アパレル業界の通訳、2012年よりsen (www.sen-factory.it)のファウンダー兼クリエイターとして活動。彩り豊かな毎日を楽しむ三人の女の子のママ。