2020年10月、パンデミック最中にオープンしたVICOLO VIA MAMELI。イタリア人のニコラとアメリカ人のライアンが自分達の世界を表現する場として誕生させたショップ。国籍は違えど2人とも自然豊かな土地で育ち、お互いに部門は異なるが同じファッション業界の仕事に携わっていたという共通点を持ち、シンプルでタイムレスな自然との結びつきを大切にしたサスティナブルなオリジナル商品V.VMシリーズおよび彼等の審美眼にかなった洋服、小物、陶器やグラス、照明器具その他アンティークやヴィンテージ家具は色を塗り直したり手を加えることなくこれまた自然な姿のまま紹介している。写真は、フォトグラファーEnrico Marzico撮影による2月のショップウィンドウの一部。ライアンが昔描いた絵のシリーズが飾られている。
初のVICOLO VIA MAMELIオリジナル商品V.VMは、天然蜜蝋でできたシンプルな手づくりキャンドルだったそうだ。(写真参照。写真撮影: Luigi Fiano)彼等は、ライアンの出身地ニューヨーク州に数々存在するシェーカーというコミュニティで使われている1800年の終わりから1900年初頭にかけて作られたシェーカー家具の素朴で実用的なスタイルに惹かれ、シェーカーが電気を使用せず蝋燭の灯で生活をしているということからミラノ郊外で採れた蜜蝋を使った蝋燭を作るという発想が生まれた。その後インドに住む友人とのコラボによりインド原産のリサイクルコットンからできたパッチワークキルトが誕生。こちらはその時に手に入るリサイクルコットンを使用するため、すべて一点物のようだ。
ニコラ(左)とライアン(中央)のところにはお客さんがお友達を連れてきて、またそのお友達が来るという具合に広がっていて嬉しいと言う。お店が彼等の世界に誘われたお客さん達にとって都会にいながらゆったりと流れる時間を感じたり、自然を身近に感じてリラックスできる避難所のようになっているようだ。ミラノにおける新たな癒やしの場所、VICOLO VIA MAMELIはオンラインショップもあり、世界中への発送が可能だ。もちろん日本へも彼等の世界が届く。毎月イタリア語と英語で届くニュースレターも彼等からの豊かな時間を過ごすヒントが詰まっているのでチェックしてほしい。