ブレラ美術アカデミーを卒業後、ニューヨークへ渡りそこで知り合った女性からMassimo De Carlo氏(from MILANO 2019年3月でご紹介したギャラリーのオーナー)を紹介され、ミラノにある彼のギャラリーで働き始めた。一人目の出産を機にギャラリーでの仕事を辞め、その後ジュエリーデザイナーLia di Gregorioのもとで、ジュエリー製作を学んだヴィオラ。ミラノからジェノヴァへ移り住んだ彼女は、2008年、Les Jeux Des Damesを立ち上げた。
ヴィオラとの出会いは、2014年。Appuntamento da Sophieというミラノのソルフェリーノ地区にあるアパートの一室にて、小さなブランドのクリエイター達が集って行う期間限定の販売会。私も彼女も共に販売に参加していた。初めて彼女を見た時、その神々しい笑顔と、なんだか懐かしい感じを覚えるオーラに近寄って話しかけると、彼女は、大の日本贔屓だというではないか。「初めて日本へ行って、日本人の礼儀正しいこと、そして何よりも”gentilezza” (親切さ)に感動したの。そこから”LA GENTILEZZA È RIVOLUZIONARIA”(優しさは革命的)というブレスレット(写真参照)が生まれたのよ。あと、日本のパッケージ包装も素晴らしいと思う。ダイアモンドを包装するかのごとく美しいパッケージ。ご縁あって私が作ったブローチが日本のデパートに並んだ時はとても興奮したわ!Viola Pisentiとしてまた私の商品を日本でも紹介できたら嬉しい!」と天真爛漫に言う。
2018年、自分自身を作品で表現していこうという決意のもと、ブランド名を自身の名前、Viola Pisentiに改名。彼女のクリエーションには、彼女自身が投影されていて、ポジティブで、明るくて、軽やかな気分になるメッセージが込められている。ジュエリー以外にも、TI AMO TANTO ( とっても愛してる)と書かれたガムテープ(写真: violapisenti.comより転載)や、Come on baby light my fireと書かれたマッチなどなど、手に取った瞬間思わず笑みがこぼれてしまうものばかり。