「私のミッションの一つは、トリノの街をより多くの人に知ってもらうこと。トリノは歴史もあって美しいアーケードや建物も沢山残っている素敵な街だけれど、観光地としての知名度が低いのか環境客が少ない。ミラノは沢山のエリアがあるけれど、トリノは中心地に全てがかたまっている。でも中心地以外にも素敵な場所があるのよ。」シモーナが初めて行なったトリノツアーは、カフェ巡りだったと言う。トリノには創業の古い老舗のカフェが沢山ある。中でもオススメは、Platti、Baratti&Milanoそしてカラフルなキャンディーやお菓子があるStratta(写真参照)。他にもCircolo dei Lettoriというカフェレストランは、読書をしたり本を紹介するセミナーに参加できる場所だそう。「Bar Cavourでのアペリティーボは、中も素敵だから冬でも楽しめるし、日曜日のブランチは、Principi di Piemonteがいいわ。ディナーはそうね、Gigi Cucina Urbana。トリノの郷土料理を食べるならVittoria。中心地から少し離れたグランマードレ地区には、日曜日に私が朝食をとるお気に入りの場所があるの。Maggioraで食べるクロワッサンViperaは、めちゃくちゃ美味しいのよ!今日が日曜じゃないのが残念ね。あなたまた日曜日にトリノに来るといいわ!」と次々とオススメの場所を教えてくれた。
シモーナの一番のお気に入りの場所。それは、Floris House。香水を中心にフレグランス全般を取り扱うコンセプトストアなのだが、食事ができるスペースもあり、お友達との食事で頻繁に利用するそうだ。私も感じたことなのだが、シモーナは、昔からの友達と話しているみたいだと同性から言われることが多いと言う。初めてなのに初めてではない感じがする。そんな印象を与えるシモーナは、「私のモットーの一つは、”Buona la prima”(最初が一番)。私が毎日インスタに投稿する写真は、いつでも一番最初に撮ったもの。例え、写りがあまり良くなくても取り直しは絶対にしないし、シワを加工で取ったりもしない。そんなありのままの姿を平気で見せるからみんなが距離を感じないのかもしれない。現に私のフォロワーの93%は女性達。男性はほとんどいないの。男性に好かれるタイプの女性ではないのかも。」と笑いながら話していた。「そしてNever too late, Never too old。遅すぎるということも年をとりすぎているということもないわ。だから多くの女性達にもそれぞれがやりたいことを思いきってすることを応援したいと思っている。公に色々なものを投稿してやっかみのメッセージをもらうこともあるわ。でも誰に対してもオープンでいたいと思っている。もちろん私は常に思ったことは全てはっきりと言う。でも礼儀正しく話すことを忘れてはいけないと思っているわ。」彼女の一言一言に私も心から同感し、インスタのライブ上で見る彼女よりも実際の彼女は更に話しやすくて、とても魅力的だった。